「ホームページは作ったけど、全然問い合わせが来ない」「月に数千人が訪問しているのに、お問い合わせは月1〜2件しかない」──こんな悩みを持つ企業は少なくありません。アクセスがあるのに問い合わせにつながらない場合、アクセス数そのものよりも、問い合わせまでの導線やフォーム、訴求内容に課題がある可能性があります。
この記事では、ホームページからの問い合わせを増やすために、すぐに実践できる5つの改善ポイントをご紹介します。
問い合わせが来ない原因を切り分ける
ホームページから問い合わせが来ない原因は、大きく分けると「そもそもアクセスが少ない場合」と「アクセスはあるが問い合わせにつながっていない場合」に分かれます。
アクセスが少ない場合は、SEOや広告、SNS、紹介導線などの集客改善が必要です。一方で、アクセスはあるのに問い合わせが少ない場合は、CTA、フォーム、スマートフォン対応、表示速度、信頼性など、サイト内の導線改善が重要になります。
まずはGA4やSearch Consoleで、流入数、閲覧ページ、問い合わせフォームへの遷移数、問い合わせ完了数を確認し、どこで機会損失が起きているのかを把握しましょう。この記事では、アクセスはあるがページ内の導線に課題がある場合の改善ポイントを中心に解説します。
①CTA(お問い合わせボタン)の配置と文言
CTA(Call to Action)とは、ユーザーに次の行動を促すボタンやリンクのことです。お問い合わせボタンの配置場所と文言は、問い合わせ数に直結します。
まず配置について。CTAはページの最後だけでなく、ヘッダー(常に画面上部に表示)、各セクションの終わり、ページの中間地点にも配置しましょう。ユーザーが「問い合わせたい」と思った瞬間にボタンが目に入る状態が理想です。
文言も重要です。「お問い合わせ」だけでなく、「無料相談する」「まずは相談してみる」「サイト改善について相談する」など、ユーザーが行動しやすい文言にすると効果的です。また、ボタンの色はサイトの背景色と対比する目立つ色にしましょう。
特にBtoBサイトでは、抽象的な「お問い合わせ」よりも、具体的な行動が想像しやすい文言のほうが効果的です。「Webサイトの改善について相談する」「自社サイトの課題を相談する」「サイトの改善ポイントを確認したい」のように、ユーザーが「これは自分のことだ」と感じやすい表現を意識してみてください。
②フォームの項目数最適化
問い合わせフォームの項目数が多いと、入力の手間が増え、途中離脱につながる可能性があります。特に初回問い合わせでは、必要最低限の情報に絞ることが重要です。一方で、BtoBサイトでは問い合わせの質を担保するために会社名や相談内容の選択肢が必要な場合もあります。項目数を減らすだけでなく、「必須・任意の整理」「入力例の表示」「エラー表示のわかりやすさ」まで含めて改善しましょう。
最低限必要な項目は「お名前」「メールアドレス(または電話番号)」「お問い合わせ内容」です。BtoBサイトの場合は、対応のために「会社名」が必要になるケースもありますが、部署名、住所、役職などは初回問い合わせの段階で本当に必要かを検討しましょう。詳細な情報は、問い合わせ後のやり取りで確認すれば十分です。
また、フォームの入力欄にプレースホルダーテキスト(入力例)を表示する、必須項目を明示するなど、ユーザーが迷わず入力できる工夫も大切です。
③スマートフォンでの見やすさ・操作しやすさを改善する
スマートフォンからのアクセス比率は業種やサイトの目的によって異なりますが、多くのサイトで無視できない割合を占めています。まずはGA4で自社サイトのデバイス別アクセス比率を確認し、スマホ経由の直帰率やフォーム離脱状況を把握しましょう。スマホで閲覧したときに文字が小さい、ボタンが押しにくい、横スクロールが必要──こんな状態では、問い合わせ以前にサイトから離脱されてしまいます。
特に重要なのは、電話番号のタップ発信対応です。スマホユーザーにとって、電話番号をタップするだけで発信できることは大きな利便性です。また、フォームの入力欄がスマホ画面で十分な大きさかどうか、キーボードの種類が適切か(メールアドレス欄では英語キーボード、電話番号欄では数字キーボード)なども確認しましょう。
④ページ表示速度の改善
表示速度が遅いページは離脱されやすく、問い合わせ機会の損失につながります。特にスマートフォンではモバイル回線で閲覧されることも多いため、画像サイズや不要なスクリプト、プラグインの影響を受けやすくなります。
表示速度を改善するための基本的な対策は、画像の最適化(WebP形式の採用、適切なサイズへのリサイズ)、不要なプラグインの削除、キャッシュの活用などです。Googleの「PageSpeed Insights」を使えば、現在の表示速度や改善候補を確認できます。あわせてSearch ConsoleのCore Web Vitalsレポートを見ることで、実際のユーザー環境で表示体験に問題が出ていないかも確認できます。
⑤信頼性の訴求
ユーザーが問い合わせをためらう最大の理由は「この会社、大丈夫かな?」という不安です。信頼性を高める要素をサイトに盛り込むことで、問い合わせのハードルを下げることができます。
特に、初めてその会社を知ったユーザーは、「どんな会社なのか」「本当に相談して大丈夫か」「自分たちの課題に対応してもらえるのか」といった不安を持っています。実績や事例、代表者・スタッフの情報を掲載することで、問い合わせ前の不安を減らすことができます。
具体的には、以下の要素が効果的です。実績の数字(創業年数、取引先数、プロジェクト数など)、資格・認定(業界資格、ISO認証、公的機関からの認定など)、お客様の声・事例(実名・社名入りだとさらに信頼性が高まります)、顔が見える情報(代表者の写真やメッセージ、スタッフ紹介など)。
これらの情報は、できるだけ問い合わせフォームの近くに配置しましょう。問い合わせを検討しているユーザーの背中を押す効果があります。
改善前に確認したいアクセス解析のポイント
問い合わせ改善では、感覚だけでボタンやフォームを変更するのではなく、アクセス解析のデータを見ながら優先順位を決めることが重要です。また、Search Consoleでは、どの検索キーワードから流入しているか、検索結果でどのくらいクリックされているかを確認できます。検索意図とページ内容にズレがある場合は、タイトルや見出し、本文の改善も検討しましょう。
例えば、以下のような指標を確認します。
- ページごとのアクセス数
- 問い合わせフォームへの遷移数
- 問い合わせ完了数
- スマートフォンとPCの問い合わせ率
- 流入経路ごとの問い合わせ率
- 検索キーワードとページ内容のズレ
- 離脱が多いページ
これらを確認することで、「アクセスが足りないのか」「CTAが押されていないのか」「フォームで離脱しているのか」を切り分けやすくなります。
よくある質問
Q:改善にどのくらいのコストがかかりますか?
A:CTAの文言変更やフォーム項目の見直しなど、軽微な修正であれば大きな費用をかけずに改善できる場合があります。一方で、スマートフォン対応や表示速度改善、フォーム改修など実装を伴う施策は、サイトの状態によって必要な作業量が変わります。まずは現状を確認し、優先度の高い箇所から改善することが大切です。
Q:効果が出るまでどのくらいかかりますか?
A:CTAの変更など一部の施策はすぐに効果が出ることもありますが、SEO施策は数週間〜数ヶ月かかるのが一般的です。GA4やSearch Consoleで変化を継続的に観察しながら改善を重ねることが重要です。
Q:スマートフォン対応の確認はどうすればよいですか?
A:実際のスマートフォンでページを開き、文字サイズ、ボタンの押しやすさ、横スクロールの有無、フォーム入力のしやすさを確認しましょう。あわせて、Chrome開発者ツールのデバイス表示、PageSpeed Insights、Search ConsoleのCore Web Vitalsレポートなどを使うと、表示速度やユーザー体験の課題も確認できます。
まとめ
ホームページからの問い合わせを増やすには、大規模なリニューアルが必要とは限りません。CTAの配置、フォームの項目数、スマホ対応、表示速度、信頼性の訴求──この5つのポイントを一つずつ改善することで、問い合わせにつながる可能性を高められます。まずは自社のサイトを5つの観点でチェックし、アクセス解析のデータを見ながら改善を進めていきましょう。
アイ・エス・プライムでは、GA4やSearch Consoleのデータをもとに、ホームページの問い合わせ導線、フォーム、CTA、スマートフォン表示、表示速度などを確認し、改善施策のご提案から実装まで対応しています。
「アクセスはあるのに問い合わせが少ない」「どこを改善すればよいかわからない」という場合は、お気軽にご相談ください。ウェブ解析士の資格を持つスタッフが、データに基づいて改善ポイントを整理します。

