「Search Consoleは入れたけど、何を見ればいいのか分からない」「SEOが大事なのは分かるけど、具体的に何をすればいいのか」──そんな方にこそ知っていただきたいのが、Search Consoleを使った「お宝キーワード」の発掘です。
実は、Search Consoleのデータには「少し手を加えるだけで検索流入が大幅に増えるキーワード」が眠っています。この記事では、その見つけ方と改善アクションを具体的に解説します。なお、画面の表示や操作手順は2026年時点のUIを前提にしており、今後変更される場合があります。
Search Consoleの基本指標を理解する
まず、Search Consoleの「検索パフォーマンス」レポートで確認できる4つの基本指標を押さえましょう。
クリック数:検索結果からあなたのサイトがクリックされた回数です。実際にサイトに来てくれた人の数と考えてください。
表示回数:検索結果にあなたのサイトが表示された回数です。ユーザーの検索に対して、あなたのサイトが候補として表示された回数を意味します。
CTR(クリック率):表示回数に対するクリック数の割合です。CTRが高いほど、検索結果上でユーザーの関心を引けていることになります。
掲載順位:そのキーワードでの平均検索順位です。1位に近いほど上位に表示されていることを意味します。
「お宝キーワード」とは何か
お宝キーワードとは、「すでにある程度の検索需要があり、少しの改善で大きくアクセスを伸ばせる可能性があるキーワード」のことです。具体的には、以下の2つのパターンがあります。
パターンA:表示回数が多いのにCTRが低いキーワード
検索結果には表示されているのに、クリックされていない状態です。一般的に掲載順位1〜3位でのCTRは10〜30%、10位前後でも2〜3%程度が目安とされています。この水準を大きく下回っている場合は、タイトルやメタディスクリプションが検索意図とずれている可能性があります。タイトルの改善だけでクリック数が増えることもあります。
パターンB:掲載順位が11位〜20位のキーワード
検索結果の2ページ目に位置しているキーワードです。検索1ページ目と2ページ目ではクリック率に大きな差があることが知られており、あと少しの改善で1ページ目に入る可能性があるキーワードは優先的に取り組む価値があります。ただし、順位改善には時間がかかる場合があり、必ずしも順位が上がることを保証するものではありません。
お宝キーワードの具体的な探し方
Search Consoleでお宝キーワードを見つける手順を紹介します。
ステップ1:Search Consoleの「検索パフォーマンス」を開き、期間を直近3ヶ月に設定します。「クリック数」「表示回数」「CTR」「掲載順位」の4つすべてにチェックを入れます。
ステップ2:「クエリ」タブで表示回数順にソートします。表示回数が多い=検索需要があるキーワードが上位に来ます。この中でCTRが2〜3%未満のものがパターンAのお宝キーワードです。特に表示回数が月100回以上あるのにCTRが1%を切っている場合は優先的に対処しましょう。
ステップ3:次に掲載順位でフィルタをかけ、11位〜20位のキーワードを抽出します。その中で表示回数が多いものがパターンBのお宝キーワードです。
ステップ4:見つけたキーワードをスプレッドシートなどに記録し、優先順位をつけます。表示回数が多く、かつ改善しやすいものから着手するのが効率的です。
お宝キーワードの優先順位判断
見つけたキーワードをどれから対応するか判断する際は、以下の表を参考にしてください。
| キーワードタイプ | 特徴 | 対応方針 |
|---|---|---|
| 高表示回数・低CTR(1%未満) | 検索需要はあるがクリックされていない。タイトル・メタディスクリプションが検索意図とずれている可能性が高い | 優先度:高。まずタイトル・メタディスクリプションを見直す |
| 掲載順位11〜20位・高表示回数 | 2ページ目にいるため流入が少ない。コンテンツの充実で1ページ目を狙える可能性がある | 優先度:高。コンテンツの追加・構造整理・内部リンク強化 |
| 中程度の表示回数・CTR低め | 需要規模は小さいが改善余地あり。競合が少ないロングテールキーワードのことが多い | 優先度:中。ページの見出し・本文でキーワードを自然に補強 |
| 表示回数少・順位低い | そもそも検索需要が少ない、またはGoogleにインデックスされていない可能性 | 優先度:低。インデックス状況を確認してから対応を検討 |
見つけた後の改善アクション
お宝キーワードを見つけたら、以下の改善アクションを実行しましょう。
タイトル・メタディスクリプションの改善:CTRが低いキーワードに対しては、まずページのタイトルとメタディスクリプションを見直します。キーワードを自然に含め、ユーザーがクリックしたくなる文言に改善します。数字や具体的なベネフィットを含めると効果的です。
コンテンツの追加・強化:順位が11〜20位のキーワードに対しては、該当ページのコンテンツを強化します。そのキーワードで検索するユーザーが知りたい情報を過不足なく提供できているか確認し、足りない情報を追加します。見出し構造を整理し、関連する内部リンクを追加することも有効です。なお、アクセス数の計測にはGA4との連携が欠かせません。まだ設定が済んでいない方はGA4初期設定ガイドもあわせてご覧ください。
Search Console活用でよくある失敗
Search Consoleを使い始めた方が陥りやすいミスをまとめました。
- データが少ない時期に判断する:公開直後や、まだ流入が少ないページは2週間以上のデータが集まってから分析しましょう。データが少ない段階でのCTRや順位は安定していません。
- ブランド名キーワードだけを見る:社名やサービス名の検索はもともとCTRが高く、改善の余地が少いことが多いです。ブランド名以外のキーワードにも注目しましょう。
- 一度改善して終わりにする:タイトルやコンテンツを変更しても、Googleが再クロールするまで数日〜2週間かかります。変更後も継続的にモニタリングし、効果が出ているか確認しましょう。
- 掲載順位だけを追いかける:順位が上がってもCTRが改善しなければクリック数は増えません。表示回数・CTR・クリック数をセットで追うことが大切です。
- 「必ず順位が上がる」施策を求める:SEOに即効性はなく、検索アルゴリズムは非公開です。コンテンツ改善を継続することで、検索流入の底上げを目指しましょう。
よくある質問
Q:Search Consoleのデータが反映されるまでどのくらいかかりますか?
A:通常2〜3日のタイムラグがあります。公開直後の記事はデータが安定していないため、最低2週間以上のデータで判断するのがおすすめです。分析には直近3ヶ月のデータを使うと、季節変動などに左右されにくく安定した傾向が見えてきます。
Q:CTRの改善にどのくらい時間がかかりますか?
A:タイトルやメタディスクリプションを変更してからGoogleに再クロールされるまで、数日〜2週間程度かかる場合があります。変更後1ヶ月ほどデータを観察して効果を判断しましょう。
Q:キーワードは何個くらいを改善対象にすればよいですか?
A:まずは月に3〜5キーワードを目安に絞り込むのが現実的です。一度に多くのページを変更すると、どの施策が効いたか分かりにくくなるため、優先度の高いものから少しずつ着手することをおすすめします。
Q:Search ConsoleとGA4はどちらを優先すべきですか?
A:目的によって使い分けます。「どのキーワードで検索されているか・表示されているか」を調べるならSearch Console、「サイトに来てからどう行動したか・問い合わせにつながったか」を調べるならGA4です。両方を連携させると、検索流入から成果までの全体像が把握できます。
Q:Googleにページをインデックスされているか確認する方法はありますか?
A:Search ConsoleのURLインスペクションツールを使うと、対象のURLがGoogleにインデックスされているか確認できます。インデックスされていないページはSearch Consoleで「インデックス登録をリクエスト」することができます(反映には数日かかる場合があります)。
Q:Search Consoleの設定方法が分かりません。
A:Search Consoleを使うには、まずGoogleアカウントでログインし、対象サイトの所有権確認を行う必要があります。WordPressサイトであれば、Googleアナリティクスとの連携や HTMLタグの設置など複数の確認方法があります。設定に迷った場合はお気軽にご相談ください。
AIを活用するとさらに効率化できること
Search Consoleで収集したキーワードデータは、AIツールと組み合わせることでより深い分析が可能になります。たとえば、取得したキーワード一覧をChatGPTに貼り付けて「テーマ別にグループ化して、記事化すべき優先順位をつけて」と指示すると、コンテンツ戦略の立案が大幅にスピードアップします。また、「検索されているのに記事がないキーワード(コンテンツギャップ)」をAIに抽出させ、次に書くべき記事の優先順位を自動で整理させることも可能です。データの収集と分析にかかる時間が半減し、実際の記事制作により多くの時間を使えるようになります。
まとめ
Search Consoleは無料で使える強力なSEOツールです。お宝キーワードを定期的に発掘し、タイトル改善やコンテンツ強化を継続することで、検索流入の改善を目指すことができます。月に1回でも良いので、Search Consoleをチェックする習慣をつけましょう。
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