「ホームページは作ったけど、全然問い合わせが来ない」「月に数千人が訪問しているのに、お問い合わせは月1〜2件しかない」──こんな悩みを持つ企業は少なくありません。アクセスがあるのに問い合わせにつながらない場合、アクセス数そのものよりも、問い合わせまでの導線やフォーム、訴求内容に課題がある可能性があります。
この記事では、ホームページからの問い合わせを増やすために、すぐに実践できる5つの改善ポイントをご紹介します。
問い合わせが来ない原因を切り分ける
ホームページから問い合わせが来ない原因は、大きく分けると「そもそもアクセスが少ない場合」と「アクセスはあるが問い合わせにつながっていない場合」に分かれます。
アクセスが少ない場合は、SEOや広告、SNS、紹介導線などの集客改善が必要です。一方で、アクセスはあるのに問い合わせが少ない場合は、CTA、フォーム、スマートフォン対応、表示速度、信頼性など、サイト内の導線改善が重要になります。
まずはGA4やSearch Consoleで、流入数、閲覧ページ、問い合わせフォームへの遷移数、問い合わせ完了数を確認し、どこで機会損失が起きているのかを把握しましょう。この記事では、アクセスはあるがページ内の導線に課題がある場合の改善ポイントを中心に解説します。
問い合わせが増えないサイトの特徴チェックリスト
改善に着手する前に、自社サイトが以下の特徴に当てはまっていないか確認しましょう。
| チェック項目 | よくある状態 | 改善のヒント |
|---|---|---|
| CTAが目立っていない | 「お問い合わせ」ボタンがページ最下部にしかない・背景と同化している | ヘッダー・各セクション末尾にもCTAを配置し、目立つ色に変更する |
| フォームの項目が多すぎる | 初回問い合わせに住所・役職・業種など多数の必須項目がある | 最初は名前・連絡先・相談内容の3項目程度に絞る |
| スマホで操作しにくい | ボタンが小さい・文字が読みにくい・横スクロールが発生する | 実機で確認し、ボタンサイズ・フォント・レイアウトを見直す |
| 表示速度が遅い | 3秒以上かかる・PageSpeed InsightsのスコアがモバイルでC以下 | 画像最適化・不要プラグイン削除・キャッシュ設定を見直す |
| 信頼性の情報が薄い | 実績数字・資格・お客様の声がない・代表者の顔が見えない | 実績・資格・事例・顔写真をCTAの近くに掲載する |
①CTA(お問い合わせボタン)の配置と文言
CTA(Call to Action)とは、ユーザーに次の行動を促すボタンやリンクのことです。お問い合わせボタンの配置場所と文言は、問い合わせ数に直結します。
まず配置について。CTAはページの最後だけでなく、ヘッダー(常に画面上部に表示)、各セクションの終わり、ページの中間地点にも配置しましょう。ユーザーが「問い合わせたい」と思った瞬間にボタンが目に入る状態が理想です。
文言も重要です。「お問い合わせ」だけでなく、「無料相談する」「まずは相談してみる」「サイト改善について相談する」など、ユーザーが行動しやすい文言にすると効果的です。また、ボタンの色はサイトの背景色と対比する目立つ色にしましょう。
特にBtoBサイトでは、抽象的な「お問い合わせ」よりも、具体的な行動が想像しやすい文言のほうが効果的です。「ホームページの無料診断相談はこちら」「自社サイトの改善ポイントを確認したい」のように、ユーザーが「これは自分のことだ」と感じやすい表現を意識してみてください。
②フォームの項目数最適化
問い合わせフォームの項目数が多いと、入力の手間が増え、途中離脱につながる可能性があります。特に初回問い合わせでは、必要最低限の情報に絞ることが重要です。一方で、BtoBサイトでは問い合わせの質を担保するために会社名や相談内容の選択肢が必要な場合もあります。項目数を減らすだけでなく、「必須・任意の整理」「入力例の表示」「エラー表示のわかりやすさ」まで含めて改善しましょう。
最低限必要な項目は「お名前」「メールアドレス(または電話番号)」「お問い合わせ内容」です。BtoBサイトの場合は、対応のために「会社名」が必要になるケースもありますが、部署名、住所、役職などは初回問い合わせの段階で本当に必要かを検討しましょう。詳細な情報は、問い合わせ後のやり取りで確認すれば十分です。
また、フォームの入力欄にプレースホルダーテキスト(入力例)を表示する、必須項目を明示するなど、ユーザーが迷わず入力できる工夫も大切です。
③スマートフォンでの見やすさ・操作しやすさを改善する
スマートフォンからのアクセス比率は業種やサイトの目的によって異なりますが、多くのサイトで無視できない割合を占めています。まずはGA4で自社サイトのデバイス別アクセス比率を確認し、スマホ経由の直帰率やフォーム離脱状況を把握しましょう。スマホで閲覧したときに文字が小さい、ボタンが押しにくい、横スクロールが必要──こんな状態では、問い合わせ以前にサイトから離脱されてしまいます。
特に重要なのは、電話番号のタップ発信対応です。スマホユーザーにとって、電話番号をタップするだけで発信できることは大きな利便性です。また、フォームの入力欄がスマホ画面で十分な大きさかどうか、キーボードの種類が適切か(メールアドレス欄では英語キーボード、電話番号欄では数字キーボード)なども確認しましょう。
④ページ表示速度の改善
表示速度が遅いページは離脱されやすく、問い合わせ機会の損失につながります。特にスマートフォンではモバイル回線で閲覧されることも多いため、画像サイズや不要なスクリプト、プラグインの影響を受けやすくなります。
表示速度を改善するための基本的な対策は、画像の最適化(WebP形式の採用、適切なサイズへのリサイズ)、不要なプラグインの削除、キャッシュの活用などです。Googleの「PageSpeed Insights」を使えば、現在の表示速度や改善候補を確認できます。あわせてSearch ConsoleのCore Web Vitalsレポートを見ることで、実際のユーザー環境で表示体験に問題が出ていないかも確認できます。
⑤信頼性の訴求
ユーザーが問い合わせをためらう最大の理由は「この会社、大丈夫かな?」という不安です。信頼性を高める要素をサイトに盛り込むことで、問い合わせのハードルを下げることができます。
特に、初めてその会社を知ったユーザーは、「どんな会社なのか」「本当に相談して大丈夫か」「自分たちの課題に対応してもらえるのか」といった不安を持っています。実績や事例、代表者・スタッフの情報を掲載することで、問い合わせ前の不安を減らすことができます。
具体的には、以下の要素が効果的です。実績の数字(創業年数、取引先数、プロジェクト数など)、資格・認定(業界資格、ISO認証、公的機関からの認定など)、お客様の声・事例(実名・社名入りだとさらに信頼性が高まります)、顔が見える情報(代表者の写真やメッセージ、スタッフ紹介など)。
これらの情報は、できるだけ問い合わせフォームの近くに配置しましょう。問い合わせを検討しているユーザーの背中を押す効果があります。
改善前に確認したいアクセス解析のポイント
問い合わせ改善では、感覚だけでボタンやフォームを変更するのではなく、アクセス解析のデータを見ながら優先順位を決めることが重要です。また、Search Consoleでは、どの検索キーワードから流入しているか、検索結果でどのくらいクリックされているかを確認できます。検索意図とページ内容にズレがある場合は、タイトルや見出し、本文の改善も検討しましょう。
例えば、以下のような指標を確認します。
- ページごとのアクセス数
- 問い合わせフォームへの遷移数
- 問い合わせ完了数
- スマートフォンとPCの問い合わせ率
- 流入経路ごとの問い合わせ率
- 検索キーワードとページ内容のズレ
- 離脱が多いページ
これらを確認することで、「アクセスが足りないのか」「CTAが押されていないのか」「フォームで離脱しているのか」を切り分けやすくなります。
改善でよくある失敗
問い合わせ改善に取り組む際に、陥りやすいミスをまとめました。
- データを見ずに「なんとなく」デザインを変える:見た目を変えても、課題がデータで特定されていなければ成果につながりにくいです。まずGA4でどこで離脱しているかを確認しましょう。
- 複数の施策を同時に行う:CTAの変更・フォーム改修・ページ全体のリニューアルを同時に進めると、どの施策が効いたかが分からなくなります。優先度をつけて1つずつ実施し、効果を測定してから次に進みましょう。
- PCでしか確認しない:スマホからの流入が多いにもかかわらず、PC画面でしか確認しないと、スマホ特有のUI問題を見逃します。実機での確認を必ず行いましょう。
- 改善したらチェックをやめてしまう:CTAや文言を改善しても、その後の変化を追わなければ効果の有無が分かりません。変更後も最低1か月はデータを追い続けましょう。
- フォームの確認メールを設定していない:問い合わせ完了後に自動返信メールがない場合、ユーザーに「送信できたか不安」という印象を与えます。確認メールの設定も忘れずに確認しましょう。
よくある質問
Q:改善にどのくらいのコストがかかりますか?
A:CTAの文言変更やフォーム項目の見直しなど、軽微な修正であれば大きな費用をかけずに改善できる場合があります。一方で、スマートフォン対応や表示速度改善、フォーム改修など実装を伴う施策は、サイトの状態によって必要な作業量が変わります。まずは現状を確認し、優先度の高い箇所から改善することが大切です。
Q:効果が出るまでどのくらいかかりますか?
A:CTAの変更など一部の施策はすぐに効果が出ることもありますが、SEO施策は数週間〜数ヶ月かかるのが一般的です。GA4やSearch Consoleで変化を継続的に観察しながら改善を重ねることが重要です。
Q:スマートフォン対応の確認はどうすればよいですか?
A:実際のスマートフォンでページを開き、文字サイズ、ボタンの押しやすさ、横スクロールの有無、フォーム入力のしやすさを確認しましょう。あわせて、Chrome開発者ツールのデバイス表示、PageSpeed Insights、Search ConsoleのCore Web Vitalsレポートなどを使うと、表示速度やユーザー体験の課題も確認できます。
Q:問い合わせフォームの離脱率はどうやって確認できますか?
A:GA4でフォームページのセッション数と、フォーム完了(サンクスページ)へのセッション数を比較することで、フォーム内での離脱率を把握できます。キーイベントとしてフォーム完了を設定しておくと、流入チャネルごとの問い合わせ率も確認できます。
Q:アクセスは多いのに問い合わせが少ない場合、まず何をすべきですか?
A:まずGA4でデバイス別・ページ別の離脱状況を確認し、どの段階で問い合わせに至っていないかを特定しましょう。フォームページまで来ているのに完了していない場合はフォームの改善を、フォームページへ遷移する前に離脱している場合はCTAの配置・文言改善を優先します。
Q:問い合わせ0件からの改善はどこから始めれば良いですか?
A:まずGA4でアクセスが実際にあるか確認し、次にフォームが正しく動作しているか(送信テスト)を行いましょう。アクセスはあるがフォームへの遷移がない場合はCTA改善、フォームへの遷移はあるが完了がない場合はフォーム項目やエラー表示の見直しから始めてください。どこが課題か分からない場合は、ご相談ください。
AIを活用するとさらに効率化できること
AIチャットボットをホームページに設置することで、問い合わせのハードルを大きく下げられます。「問い合わせフォームを開いて入力する」のは意外と手間がかかりますが、チャットボットなら話しかける感覚で始められるため、潜在顧客が気軽に相談してくれるようになります。最新のAIチャットボットは自社のサービス情報や過去のFAQを学習させることができ、「料金はいくらですか?」「対応エリアはどこですか?」といった初歩的な質問に自動回答しながら、有望な問い合わせのみを担当者に引き継ぐことができます。問い合わせ数を増やしたいなら、AIを活用した「入口の多様化」も効果的な施策のひとつです。
まとめ
ホームページからの問い合わせを増やすには、大規模なリニューアルが必要とは限りません。CTAの配置、フォームの項目数、スマホ対応、表示速度、信頼性の訴求──この5つのポイントを一つずつ改善することで、問い合わせにつながる可能性を高められます。まずは自社のサイトを5つの観点でチェックし、アクセス解析のデータを見ながら改善を進めていきましょう。
アイ・エス・プライムでは、GA4やSearch Consoleのデータをもとに、ホームページの問い合わせ導線、フォーム、CTA、スマートフォン表示、表示速度などを確認し、改善施策のご提案から実装まで対応しています。
「アクセスはあるのに問い合わせが少ない」「どこを改善すればよいかわからない」という場合は、お気軽にご相談ください。ウェブ解析士の資格を持つスタッフが、データに基づいて改善ポイントを整理します。初回相談は無料です。





