自社コーポレートサイトをゼロから改善──Lighthouse 97点・群馬エリアキーワード上位表示を達成した事例

株式会社アイ・エス・プライム(群馬県桐生市)は、ECサイト構築・システム開発・AI業務活用を手がけるIT企業です。しかし、正直に打ち明けると、かつての自社Webサイトは「ほぼ1ページ」しかなく、業務内容もサービス案内もほとんど記載されていませんでした。

長年のポリシーとして「自社のサイトはいちばん後回しでいい、お客様のWebサイトやシステムを優先する」という考えで仕事をしていました。お仕事のほとんどが紹介経由でいただけていたため、「自社サイトを整備しなくてもいいや」と思っていたのも正直なところです。

しかし、お客様にWebサイトの制作や改善をご提案するなかで、「御社のサイトはどうなっていますか?」と聞かれる場面が増えてきました。自分たちがWebの重要性を伝える立場でありながら、自社サイトがほぼ機能していない状態では説得力がありません。2026年3月、ついに自社コーポレートサイトを一から作り直し、そこから本格的な改善に着手しました。

本記事では、そのリニューアルから改善までの実践プロセスを公開します。Lighthouseスコア モバイル97点・群馬エリアの主要キーワード上位表示を達成するまでの取り組みをまとめました。

目次

課題:旧サイトが抱えていた3つの問題

リニューアル前の自社サイトは、率直に言って「あるだけ」の状態でした。改善に着手するにあたって整理した課題は、大きく3つです。

  • コンテンツがほぼゼロ:ページ数はわずかで、サービス内容・実績・料金・会社概要などが記載されておらず、訪問者が弊社の事業を理解できる状態ではありませんでした。「Webサイト制作を請け負う会社」としては致命的な状況でした。
  • SEOが全く機能していない:「群馬 システム開発」「桐生市 IT企業」といった地域×サービスのキーワードで完全に検索圏外。お問い合わせは100%紹介経由という状態が続いていました。
  • パフォーマンス・アクセシビリティの未対応:不要なJavaScriptが同期読み込みされており表示が遅く、PageSpeed Insightsのスコアはモバイルで50点台。ブランドカラーのコントラスト比もWCAG基準(4.5:1)を下回っていました。

まず土台から:サイト構成の選定

リニューアルにあたり、まず技術スタックを選定しました。弊社がお客様に最もよくご提案するパターン、Xサーバーのレンタルサーバー × WordPress の組み合わせです。コスト・運用性・拡張性のバランスが良く、中小企業のコーポレートサイトとして最も実績がある構成です。自社サイトもこれと同じ構成で構築することで、お客様への提案内容をそのまま自社で実証できるという利点もありました。

WordPressのテーマには、最近お客様にも積極的にお勧めしている SWELL を採用しました。SWELLを選んでいる最大の理由は、公開後の更新・修正のしやすさです。ブロックエディタとの親和性が高く、専門的な知識がなくてもブログ記事の投稿や固定ページの編集が直感的に行えます。

自社サイトでも同じ効果を実感しています。ブログ記事の作成・更新は私(代表)でなく、会社のスタッフ誰でも担当できる体制になりました。会社概要やサービスページなどの固定ページも同様に、特別な技術がなくてもメンテナンスできる構成です。

この「誰でも更新できる土台」を整えたうえで、コンテンツの充実・SEO・パフォーマンスの各施策へと着手していきました。

取り組み①:コンテンツ基盤の整備

技術的な土台が整ったら、まず「読んでもらえるコンテンツ」を揃えることに注力しました。旧サイトにはほぼコンテンツがなかったため、最初にページを揃えることが最優先です。

  • 強み・事業内容・事例ページの作成:弊社が何を得意とし、どんな仕事をしてきたかを具体的に記載。サービスページと事例ページを整備し、訪問者が弊社の事業を理解できる状態を作りました。
  • 「選ばれる理由」ページ:今まで弊社にご依頼いただいたお客様の声や、紹介してくださる方々が伝えてくださる理由を整理し、ページとしてまとめました。実際の声をベースにしているため、営業資料よりも読み手に刺さる内容になっています。
  • 「はじめに」ページ(初訪問者向け):弊社のサイトに初めてアクセスされる方に向けて、会社の考え方・支援の流れ・得意領域をまとめたページを作成。検索や紹介で初めて訪問された方が迷わず次のアクションに進めるよう設計しました。
  • 自社開発サービスの掲載(順次公開予定):現在開発中の自社サービスについても、リリースに合わせてサイトに掲載していく予定です。自社サービスのページを持つことで、受託だけに頼らない事業構造も発信していきます。

取り組み②:SEO対策(Google・Bing・AIへの対応)

コンテンツが揃ったところで、次は「見つけてもらえる」状態を作るSEO対策に着手しました。対象はGoogleだけでなく、BingやAI検索への対応も含めて複合的に進めています。

  • サービス別LP・エリアページの新規作成:群馬 システム開発・群馬 ECサイト構築・AI業務活用など7種類のLPと、群馬県・桐生市・太田市・前橋市・高崎市の5エリアページを作成。各ページにLocalBusiness構造化データとFAQPageスキーマを実装しました。
  • Google AI Overview対策:Googleの検索結果でAIが回答を生成する「AI Overview」に取り上げてもらいやすくするため、FAQや構造化データの整備、E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)を意識したコンテンツ設計を実施しました。
  • Googleビジネスプロフィールの最適化:サービス項目・営業時間・写真・投稿を整備し、地域検索での認知向上を図りました。
  • Bing IndexNow対応:新しい記事やページを公開した際にBingへ即時通知する「IndexNow」プロトコルをfunctions.phpに実装。手動でのサーチコンソール登録作業を自動化しました。
  • Search Consoleキーワード分析 → ブログコンテンツ作成:Search Consoleで実際の検索キーワードを定期的に確認し、どんな言葉でサイトが表示されているかを把握。そのデータをもとに次のブログ記事テーマを決定する流れを構築しました。
  • 内部リンクの強化:既存ブログ記事66本から「群馬 システム開発」「群馬 ECサイト」等のアンカーテキストで各LPへ内部リンクを設置し、サイト全体のSEO評価を底上げしました。

取り組み③:パフォーマンス・アクセシビリティの最適化

コンテンツとSEOの土台が整ったところで、サイト自体の品質向上に取り組みました。PageSpeed Insightsのスコアはユーザー体験だけでなくSEO評価にも影響するため、ここを詰めることが集客の底上げにつながります。

  • 不要スクリプトのdefer化・削除:wp-polyfillは特定バージョンでdefer禁止の挙動があるため条件分岐で制御。reCAPTCHAはお問い合わせページのみ読み込むよう限定し、全ページへの影響を排除しました。
  • TBT(Total Blocking Time)の削減:メインスレッドを長時間ブロックしていたサードパーティスクリプトを特定し、遅延読み込みに変更。TBTを100ms以下に抑えました。
  • 画像の最適化:WebP形式への変換とサイズ指定の明示化でCLSを改善。
  • アクセシビリティ対応:テキストと背景のコントラスト比不足を解消。SWELL独自のCSS変数を上書きし、ブランドカラー(アンバー系ゴールド)を維持しながらWCAG基準(4.5:1)を達成しました。

これらの施策の結果、PageSpeed Insightsのスコアはモバイル97点、デスクトップ92点まで向上。Core Web Vitalsの全項目でグリーン評価を獲得しました。

取り組み④:計測環境の構築とデータ活用

改善を続けるためには「何が起きているかを正確に把握する」仕組みが不可欠です。弊社では以下の計測環境を整備し、データに基づいた運用を行っています。

  • Google Tag Manager(GTM)を起点に:サイトへのタグ管理はすべてGTM経由で行っています。GTMを入れておくことで、新しい計測ツールを追加する際もWordPressのコードを触らずに済み、管理がシンプルになります。
  • GA4でアクセス解析:GTM経由でGA4を設置。訪問者数・流入チャネル・ページ別の滞在時間・コンバージョン(問い合わせ)の推移を定期的に確認しています。
  • Googleデータポータル(Looker Studio)でデータを可視化:GA4のデータをLooker Studioに接続し、グラフ・表形式でひと目で把握できるレポートを作成。数字が苦手なスタッフでも状況を共有しやすい形にしています。
  • Microsoft Clarityでユーザー行動を把握:GTM経由でMicrosoft Clarityを設置。ヒートマップとセッション録画機能を使い、「ユーザーがどこを読み、どこで離脱しているか」を視覚的に確認。ページ改善の根拠として活用しています。

結果:数値で見る改善効果

  • PageSpeed Insights スコア:モバイル 97点 / デスクトップ 92点(改善前:モバイル50点台)
  • TBT:100ms以下(改善前:400ms超)
  • 「桐生市 システム開発」「群馬 ECサイト」等のキーワードで検索上位表示を達成
  • お問い合わせの経路が「紹介のみ」から「Web経由」にも広がり、エリア外からの問い合わせが増加
  • Bing IndexNow導入により、新規コンテンツの即日インデックスが可能に
  • Search Consoleのキーワードデータをもとにブログ記事を継続的に作成・公開中

まとめ:自社サイトへの投資が最大の営業資産になる

「自社のサイトなんて後回しでいい」——そう思っていた弊社が、自社サイトの整備を通じて実感したことがあります。Webサイトは、24時間働き続ける営業担当です。紹介に頼らず、検索で見つけてもらえる状態を作ることで、新しいお客様との接点が生まれました。

弊社ではこれからも、コンテンツの充実・自社サービスの追加掲載・計測データをもとにした継続改善を進めていきます。「完成して終わり」ではなく、育て続けるサイト運営を実践中です。

弊社では、こうした自社での実践経験を踏まえて、中小企業のWebサイト改善・SEO対策・AI業務活用を支援しています。「自社サイトをどう改善すればよいかわからない」「SEO対策に何から手をつければいいか」という経営者・Web担当者の方は、ぜひ一度ご相談ください。初回相談は無料です。

アイ・エス・プライムが支援できること

「自社サイトをどう改善すればいいかわからない」「SEO対策はどこから手をつければいいか」──弊社自身が通ってきた問いへの答えを、実体験として持っています。株式会社アイ・エス・プライムでは、コーポレートサイトのパフォーマンス改善・SEO対策・LP設計・ウェブ解析導入まで、Webサイトの集客力向上を一貫してサポートしています。群馬県内の中小企業を中心に、全国のお客さまにも対応しています。初回相談は無料です。

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この記事を書いた人

石原 則和のアバター 石原 則和 代表取締役

株式会社アイ・エス・プライム 代表取締役。群馬県桐生市を拠点に、中小企業の業務改善・システム開発・Web制作・ウェブ解析・IoT・DX支援を手がける。コンサルティングを軸に、お客様の業務を深く理解したうえで最適なソリューションを提案するスタイルで、製造業・小売業・サービス業など多様な業種の課題解決に携わる。ウェブ解析士マスター・提案型ウェブアナリスト・デジタル庁 デジタル推進委員。

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